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西新宿 彩旬亭

一言562号発行

心の闇に気付く

千葉県で小学校四年生の少女が、父親に虐待され死亡したというニュースが日々報道されています。悲しいことです。父親の仕事はとある東京事務所の嘱託職員だそうですが、職場ではまじめで温厚だったようで、誰もが虐待をしているとは想像もできなかったようです。
世のため、人のために生きることは素晴らしいことです。そんな善人が皆、行動も心も常に善人であるかというとそうではないのです。仏様のお慈悲に照らされると、人間の心の奥底には他人に見られたら困るドロドロした闇があるということです。
或いは、最近「バイトテロ」という言葉を聞くようになりました。アルバイト先の店で不謹慎な行動をスマートフォンのカメラで撮影し、その映像を誰もが見られるインターネットに投稿し、雇っている店の営業を妨害する行為です。
彼らの多くは、日本の最高学府に在籍している人たちです。難しい入学試験に合格し、入学できたのですから、賢いはずですがやっていることは賢くありません。少し後のことを想像すれば解るようなことも解らないのです。

口がとがると耳が粗末になる

会話に疲れるという方があります。言葉というものは難しいもので、嫌われたくないという思いから本音を言えなかったり、相手に不愉快な思いをさせてしまいそうだから黙っておく…。我慢すればするほど悶々となります。
世間では気遣うことも大切ですが、それを続けていては疲れ果ててしまいます。やはり大切なことは、聞いてもらうことです。身近な家族や友達に聞いてもらうことが大切なのです。
次に大切なことは、喋っている内容です。人によって違うと思いますが、愚痴になってしまう場合があります。言葉は心の声です、自分の心の闇を知ることです。それをいつまでも周りの人に喋るのではなく、その私の心の声を阿弥陀様に聞いてもらうのです。だから阿弥陀様の耳は大きいのです。そして大切に聞くことを教えてくださいます。

幸  せ

幸せを求めるのはいいですが、失敗を恐れる人がいます。成功の前には必ず失敗があります。失敗せずに言う台詞は「忙しい」「時間がない」「他人のせいにする」。

仕合わせ

幸せな人は、「人の二倍失敗しています」。そしてそれを人に言いません。幸せになる人は、仏様を仰ぎ、仏様の教えに我が生き様を照らし合わせます。そうすると人を褒め、他人の失敗を許し、周りの人に感謝を忘れません。そして仲間が集まってきます。

蛇  足

天災も事故も病気も自分の力ではどうすることもできません。そこからどう考えるか、仏様に聞きましょう。

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宗教法人 西教寺