スマートフォンが発売されてから十年です。総務省の発表では六十九％の人が保有しており、携帯電話も含めると八十四％の人が保有しているそうです。そんなスマートフォンや携帯電話がある生活が当たり前になってしまっている中、先日保有しているスマートフォンを無くしてしまいました。警察の方に「返ってくる場合でも一週間かかる場合もあるので、新しく買うのは待った方がいいですよ」とアドバイスいただきましたが、スケジュールの管理ができないわ電話連絡できないわ地図を見ることもできないわ…次の日の夕方にはお店に駆け込んでいました。

そんな中、六十代のご主人が亡くなられたと電話がありました。葬儀を勤めさせていただくこととなり、奥様から遺影にするご主人様の写真をスマートフォンで送っていただきました。時代を感じるやり取りでしたが、涙する奥様はいつの時代でも変わりません。

どんなに時代が変わろうとも生まれてきたからには死にます。死を抜きに生きることはできません。
お念仏によって往生させていただく、それが浄土真宗です。